【技術ノート】電流の各種測定方式と特徴の解説
電流測定は、回路設計や装置評価、安全管理など、電子機器の開発に欠かせない基本要素です。一口に「電流を測る」といっても方式はさまざまで、目的や条件に応じて最適な手法を選ぶ必要があります。
今回の note 記事では、代表的な電流測定方式を 仕組み・特徴・用途・注意点 の観点から整理し、実務で選定しやすい形にまとめました。
主な電流測定方式の概要
■ 1. アナログメータ方式(直接測定)
針の振れで電流を読み取る古典的方式。
方式により直流向け・交流向けがあり、シンプルな構造が特徴です。
- 可動コイル式:高精度の直流測定に向く
- 可動鉄片式:極性の影響を受けず交流測定に適する
- 電流力計式:交流測定や電力計で使われるが構造は複雑
■ 2. 信号変換による測定(デジタル計測・高精度用途で主流)
電流を電圧・磁界など別の物理量に変換して測定する方式。
大電流、小電流、高周波、絶縁が必要な用途など、現代のほとんどの測定で使用されます。
- シャント抵抗:電流→電圧へ変換。大電流測定に強く安価
- トランスインピーダンスアンプ(TIA):微小電流測定に最適
- 磁気センサ(ホール素子など):非接触・絶縁が必要な環境で有効
■ 3. その他:カレントトランス(CT)
交流大電流を比例した小電流に変換する変流器。
電力設備や産業用途で広く利用されています。
詳しくは以下の記事で解説しています。
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